アクアサイド 実業団レポート

Wed, 19 Sep 2001

珍道中2001の後半です。


エンジンルームを開けるとホース内のガソリンがない。坂道の後にトラブルが多い気もする。でもしばらくアクセルを踏むとホースにガソリンが流れ込んできた。やはりこのホースの経由位置への変更は正解のようだ。驚いたことに燃費も良くなっている。また走り出した。
246は所々工事が多く渋滞していた、全然動かない。エアコンがないので走らないとかなり車内は暑い。マメに水分補給。すると前にトンネルが見える。げ、あの中で渋滞したら排ガス地獄。絶対にイヤだ。トンネルの前まで行きトンネルの終点まで前の車が行くまでトンネルに入らないように粘って通過した。

渋滞を抜け走っていると雨が降り始めた。結構強く降ってきた。実はこの車ワイパーが動かないと聞いていた。どうしよう?でもとりあえずワイパーのスイッチを入れてみた。動いた。なんだ動くじゃん、と思ったら一滴も水をはじかない?空振りしてる?その上ワイパーの腕が折れそうにぐねっと曲がりそうだ。まずい、止めよう。雨の中ワイパー無し走行。

雨は幸運なことに割とすぐやんだ。いよいよ都心へ向かう。くろちゃんがノートパソコンで渋滞情報を見る、しかし、携帯電話とかノートパソコンとかスバル360にはやはり似合わない。前を走っているうなパイさんもパソコンを開いていて、前後の車がメールでやりとりしている。スバル360はラジオさえ壊れているのに。このギャップはなんだろう?こんな時間はどこも渋滞のようだ。日も暮れてきた。うなパイさんの車ともお別れだ。渋谷の案内が出る頃には246は渋滞がひどくなってきた。全然進まない。ずっと運転しているが渋滞が多い。左足がかなり痛くなってきた。

会場に先に行ったサツミ君から電話が入った。大会はボロボロだったそうだ。声が疲れ果てている、もう帰りたいと言い始めた。待て、待て、もうちょっと待て、あと少しで君のもとに愛車スバル360が到着する。でも渋滞の中ぴたりと動かない。いつ着くか予想がつかない。くろちゃんが地図を開く、国道を外れ皇居方面へ、銀座を経由して辰巳の方に出ることにした。くろちゃんナビで裏道を爆走、かなり狭い道の連続、とはいえスバル360が通れないほど狭い道はなかった。あたりまえか?

無事渋滞を抜け、ロシナンテは花の銀座大爆走。すごい通行人の交差点を白煙をまき散らしながら通過する。みんなこっちを見ている。よっぽど迷惑だったのだろう。
しばらく走ってガソリンとオイルを入れた。2リットルほどオイルも減っていた。
辰巳を抜け後は千葉幕張に向けて一直線。夏休みなので浦安あたりは渋滞だろうか?覚悟していたが、そうでもなかった。あともうすぐだと思ったらガツンと渋滞にはまり全然動かなくなった。左足はもう限界。坂道発進も危うく車が下がる。何キロかの渋滞が過ぎると左手に花火が上がっていて、車が路肩に何台も駐車してある。みんなここで花火見学なのだろう。どうやら花火がこの渋滞の原因らしい。そこを過ぎると車は一気に流れ出した。

スバルは大会会場の習志野を通過して幕張に向かっていた、実はくろちゃんのHPにリアルタイムでこのツーリングの様子は写真などと合わせて実況中継されて、夕べは深夜までそれをずっと見ていた人までいるらしい。そして幕張でロシナンテを待っていてくれるらしいのだ。
あともう少しで到着、幕張にはいるとここでも花火が上がっていた。ものすごく近くで上がっている。大輪の花火がゴールの祝福だ。車を駅前に回して無事到着。

幕張駅前駐車場にて


駅ではサツミ君とみんなが待っていてくれた。集まっていた人はチャリーさん、ゲインズさん、TONさん、(ちなみにみんな日本人、ハンドルネームなのですね。)江戸前さん、海さん、さっそく焼鳥屋で宴会。つまみに「できたちゃったシシャモ」を頼んだ。そういえば、運転疲れで左足のふくらはぎができちゃったシシャモ状態。かなり痛い。みんなでサツミ君のエントリータイムより4秒落ちのレースに乾杯した。しみずさんのレースも間違いなくボロボロですよとサツミ君は笑った。宴会は盛り上がった、後から考えればこの気さくなメンバーならコンビニでビールとお弁当を買い込んで花火見物も良かったかもしれない。

電話でホテルを探してくろちゃんとサツミ君と3人でチャックイン、あっと言う間に寝てしまった。

朝、大会会場に着くとサツミ君とさよなら、彼は明日の朝6時から朝練の仕事があるので電車で帰ることになった。たぶんスバルで帰ったら仕事に間に合わない。

千葉国際水泳場到着


レースはあっという間に終わった、しかもくろちゃんと同じ組?なんて効率の良い大会参加だろう。タイムはサツミ君の予言通りボロボロだった。まあ痛い左足がつって途中でレスキューされなくて良かったと思おう。
あかん応援のみなさんにいいわけを考えなければいけない。あまりに手の掻きが速すぎて、指先と水の間にハイドロプレーニング現象が起きたと言うことにした。


会場プレゼント、ゴーグルゲットの皆さん。
野村 隆幸 (愛知・野村工務店)
山川 一彦 (京都・ビバSA)
後の方はハンドルネームで失礼、江戸前さん、海さん、
ゲインズさん、TONさん、チャリーさん、Poohさん、

あとTONさんのお知り合いの方(名前聞き忘れました。噂では白馬岳滑太郎さん)


さて、帰らなければならない、このツーリングはまだ半分しか終わってないのだ。最大の難関がこの後待っていた。実はプール地下駐車場の出口の坂がけっこう急なのだ。出れるのだろうか?荷物を載せてエンジンを掛けた、駐車料金を払い駐車場からの脱出。見事登り切った、そう思ったら、パスッとエンジンが止まってしまった。あれ?っと思ったら運転席のガソリンコックを空けるのを忘れて運転していた。ホースに残っていたガソリンでなんとか登ってきたらしい。途中で止まったら、ちょっと危なかった。

プールの正面にロシナンテを回すと、みんなが集まっていた。TONさんがハーモニカを吹いてくれて、ロシナンテが出発しようとしたらチャリーが助手席に乗ってきた。途中まで道案内してくれるらしい。2人で出発した。

江戸前さん、海さん、ゲインズさん、
TONさん、Poohさん、かずたんがお見送り

プールを出て左へ、快調に進むと前方に街が、あれ?あれは確か幕張、おいおい反対方向に出発してるぞ、Uターンだ。

帰りも行きと同じように辰巳から抜けて246号に向かう予定だった。お台場、レインボーブリッジは込みそうなのでパスしたい。
すると左手に大きな建物が見えてきた、チャリーにアレは何か聞いたら東京ビックサイトだそうだ。さらに行くと見たことのある建物が、チャリー、あれはひょっとしてフジテレビ?あれ?ここはお台場?辰巳で曲がるはずじゃなかったけ?何のために乗ったの道案内のチャリーさん?だいたい東京ビックサイトが見えた時点で行き過ぎだよね。

でも建物の中は人だらけだけど道はガラガラにすいている?ここまで来たらレインボーブリッジを通って帰ろう。あら?橋もガラガラ、なぜかチャリーが道を間違えると全て道はすいているようだ。この後もチャリーの道間違いは絶好調。どの道も快調に走行。

しばらく走って1号線に出た。すると1号線が2つに別れている、どっちに行く?チャリーナビの判断で右へと向かうことになった。しばらくは知ると有料道路の前で1号線は無くなっていた。マジ?これ乗るの?大丈夫かロシナンテ。上に乗るとなぜか第3車線に降ろされた。後ろから車がものすごいスピードで追い越していく、頼む、第一車線に車線変更させてくれ、ウインカーを出すのだけれど、年代物のロシナンテの後ろのウインカーは赤のテールランプと兼用。みなさん、気づいてますか?この車は左に車線変更をご希望しています。

しばらく行くと料金所が見えてきた、降ります。降ります。二度とのりません。
すると料金所の前にETC専用の看板、なんだそのエトセトラって?するとチャリーが、真顔でETCが付いているなら左に入った方がいいよとアドバイス。エトセトラではなくイーティーシーと読み、自動支払機のことらしい。チャリーよく考えろスバル360にそんなもの乗ってる分けないだろう!「そりゃそうか、」チャリーは我に返って、急に笑い出した。自分が言ったことが自分のツボにはまってしまったらしい。いかん笑いが止まらん。またしてもガソリンの匂いでラリっているようだ。

車は1号線に戻り、走り始めた。道は空いていて快調だ。実は反対車線はずっと渋滞している。いったい渋滞はどこまでつながっているのだろう?

大磯あたりで信号待ちをしてると隣に車が並んだ。
ふと隣の車を見るとおじさんがニコニコしながらこちらを見ている。会釈するので、こちらも頭を下げた、「知り合い?」とチャリーが聞く、いや知らない人。そう言ってもう一度隣の車を見た、すると隣のおじさんは窓を開けた「調子はいいですか?」と話しかけてきた。スバルの調子を聞いているのだろう?調子いいですと答えたら、ニコニコしながらうんうんと頷いた。あまりにも嬉しそうだ。きっと昔スバル360のオーナーだったのかもしれない。きっとあの人は今日スバル360を見たと誰かに話をするだろう。きっと楽しそうに思い出話をするに違いない。チカチカな新車のスバル360に乗って、このあたりの海沿いを走たのかもしれない。季節はきっと夏だ。

小田原から国道を外れて246号に出るように走る。これで箱根を通らずに帰ることが出来る。ホントはチャリーはここで降りるはずだった。でもあまりにも快調に走ってきたので静岡まで行くことになった。246に出る前にチャリーの故郷の町を通った。

246に入ると御殿場あたりでちょっと渋滞になったが、後は空いていた。246から1号線に、あと静岡までもう少し、日が暮れると、由比ヶ浜あたりで花火がバンバンあがっている。この日鈴鹿では8耐があったそうだ。今頃鈴鹿でもゴールで花火が上がっていることだろうとチャリーと話をした。こちらのゴールもあと少しだ。由比の海の上に花火がどんどん上がっている。

静岡駅前でPONちゃんと待ち合わせ3人でビールと桜エビてんぷらうどんを食って、その後チャリーを静岡駅に送った。ありがとうチャリー。朝起きてPON家のご子息とちょっと遊んだ。工具のおもちゃがお気に入りらしい。大変素晴らしい英才教育だ。
きっと機械に詳しい大人なるに違いない。そのころになっても、今君の前にいるおじさんはむちゃをしているに違いない。もし何処かで車が壊れたら助けに来てくれ。

PONちゃんの出勤と一緒にロシナンテも出発。のこりは一人でのんびり帰ります。と思っていたが、ついイタズラ心が芽生え、バイバスにチャレンジすることした。
ロシナンテは今日も快調。メーターはなんと85キロオーバー。行きに白煙を吐いた速度を軽く超えている。絶好調で走っている。行きの白煙事件はひょっとして長年マフラーに詰まり詰まったカーボンが燃えたのかもしれない。オーナーも買ってからほとんどエンジンを回して走ったことが無かったようだし、考えてみれば出発するときはエアクリーナーも付いてなかった。出発後エアクリーナーは付くわ、ガソリンチューブのエア噛みは治るわ、ものすごい成長だ。

1号バイバスを快調にとばす、ずっとオーバー80キロ、するとあることに気づいた、あ、まずい、風圧でワイパーがフロントガラスからフワフワ浮いている。いかん!世界遺産?のワイパーゴムが外れている、いかん、飛んでいく、すぐにバイパスを降りて車を止めてワイパーのゴムをはめ直した。

やはりゆっくり帰ろう。ロシナンテはゆっくり1号線を帰ることにした。浜松を越え、昼前には豊橋に、豊田に着いて後は155号線を、瀬戸からは裏道を通って一宮に、3時ごろにアクアサイドに到着。今年も無事でした。と、思っていたら、

翌日朝アクアサイドに来るとロシナンテの左後ろのタイヤがパンクしている。前のトランクに予備タイヤがあるのだけれどどうやって空けるのだろう?オーナーも知らないらしい。結局タイヤだけを外して友人のスタンドへ、治ったと思ったら翌朝また空気漏れしていた。何かが刺さってパンクしたわけではないようだ。チューブのゴムは限界らしい。結局は新しいチューブを取り寄せすることにした。あのままワイパーが浮かずにずっと飛ばしてバイパスを走っていたら、ひょっとしたら大事故になってたかも?無事で良かった。


ペッチャンコです。

今回はにぎやかな旅でした。サツミ君と200キロ、くろちゃんと200キロ、チャリーと200キロ、そして一人で200キロ。全行程約800キロ。21世紀を爆走した2ストエンジンのツーリング。

今年もなかなか大変でしたが、楽しいツーリングでした。応援してくださったみなさんありがとうございます。

応援メールありがとうございました。プレゼント当選者発表


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