ガチャマン シーズン2 

第2話  ガチャマン出動

ここは正義の味方研究所。今日も暇そうです。

「ところでどこの中学に通っているのだ?」

「東成西部中ですよ。」

「あのジャージで有名な東成西部中か!ジャージくれ。」

「いやです。」

「ヨーロッパで大ブレイクしとるらしいな東成西部ジャージ」

「さすが繊維の町一宮ですね。そのうち世界中の体育ジャージは一宮産になるかもね。」

<解説しよう。お話では東成西部中になっていますが、実際には西成東部中が一宮市には実在します。なぜかそのジャージがヨーロッパでブームのようです。ミュージシャンが着ていたりテレビ番組司会者が着てたりするそうです。「西成東部ジャージ」でネット検索するといろいろな情報が載ってます。>

さて話は戻りまして、、

突然、研究所の電話がなった。

「ハイ、毎度おおきに正義の味方研究所。え〜未確認生物UMAが出現?ハイ解りました。大丈夫です。図書券で話が付いてます。ハイ、ハイ、直ぐ行きますよ。」

「図書券って、僕のことですか?」

「柚木君、久々に謎の未確認生物UMAが出現したらしい」

「まさかチュパなんとかって野菜の名前じゃないでしょうね」

「正解だ!なぜ判った?」

「いつものパターンじゃないですか!」

「こんどのUMAはチュパピーマンだ」

「チュパピーマン?まさか兄弟で現れるじゃないでしょね」

「そうだ、ピーマンブラザーズだ!なぜ判った?」

「お饅頭商社「利井饅」の話を聞いたときから絶対そのパターンがあると予測してました」

「やるようになったなガチャマン」

「褒められても嬉しくありません!外資系企業にどんどん買収られる日本を憂いで出現するんですね。ピーマンブラザーズ」

「いや、単にピーマン嫌いな子供たちにキレたらしい。」

「あっそうですか、、」

「ガチャマン出動だ。でも予算が決められている今回は250円らしい。30分で決着をつけろ!支払いは図書券10円券で25枚だ」

「なんじゃそれ!それ以上時間掛かったらサービス残業ですか?」

「いや、30分以上は変身できないのだ。利井饅社製のガチャ饅では」

「え〜!銘菓ガチャ饅の品質を下げたんですか!」

「どうも大量生産しているらしい」

「どうなっとるんですか、いったい!」

「とりあえず急いで出動してほしい。ガチャマン復活じゃ!」

こうして柚木少年は昨年度グッドデザイン市民賞を受賞した原付2種宇宙空母エンギ屋プライズに乗って出動した。

そこにはチュパピーマンブラザーズが暴れていた。

「変身!」

そう叫ぶとお饅頭を口の中に、

その瞬間眩い光が体を包み込んだ。

<忘れていると思うので解説しよう。
少年柚木オロシは美味しいお饅頭ガチャ饅を食べて、その血糖値が138つまりイチミヤを超えるとき正義の味方ガチャマンに成長するのだ。>

「悪と戦う戦意の街一宮。高度成長戦士・ガチャマン参上!」

変身したガチャマンに青ピーマンと赤ピーマンが噛み付こうとする!

間一髪空中に逃げるガチャマン。

「ガチャマン!気をつけろ。噛まれると頭がピーマンになる」

「どういうことですか?」

「アホになるということだ」

「え〜!敵は二匹もいるんですよ」

「気をつけろ」

名刀・地域振興剣を抜くガチャマン。ピーマン・ブラザーズを切る。

あれ?切れないのはいつものことだけど痛みも感じてないようだ。

さすがピーマン頭空っぽ、意外と強敵ピーマン・ブラザーズ。

「このままではやられます。スーパーガチャマンに変身します。」

「ダメだ!」

「なんで?」

「スーパーガチャマン変身システムに欠点が見つかった。」

「なんですか?」

「変身用の更衣室は転送できるが、、逆転送ができん。」

「はぁ?」

「前回、更衣室の回収のため運ぼうとして腰を痛めた。」

「アホか!正義の戦いと博士の腰とどっちが大事なんですか?」

「もちろん私の腰だ!」

「回収手伝いますから、早く転送してください。うわっ」

アホ博士と馬鹿な会話しているスキにガブリと噛みつかれた。

「あ、アホになったの僕?ここは誰?私はどこ?」

バランスを失ったガチャマンが空から落下しそのまま地面に叩きつけられた。

復帰初戦から敗戦をきしたガチャマン。

大丈夫か?立ちあがれガチャマン。

シーズン2  第3話 につづく。

最終更新日:2011/02/06